デトロイトの民家再生プログラムを振り返ってみる その4
みなさん、家の中で物がなくなってどうしても見つからなかった経験ってありませんか?
探し物は壁の中にあるのかもしれませんよ!
漆喰の壁を破壊しては瓦礫をゴミ袋に詰める作業をひたすら進めていると、壁の中に色々なものを発見しました。
結構出てきたのはこういうやつ。
ビニール袋に入った何か。。。です。
お金が入ってたらいいのにな、とか、まさか凶器とか死体の一部が出てきたらどうしよう!などと色々妄想し、中身を見るのが恐ろしかったのですが、
ほとんどは洋服やスカーフなどの衣料品、でした。
なぜビニールに大量の服が入っていてそれが壁の中にあるのか、作業をしていた当時はわからなかったのですが、1年以上この家に住んでみて考えるに、おそらくこれは隙間風を防ぐためにわざと仕込まれたものなのではないか、と思っています。隙間風が多いですからね。見つけ次第私たちも応急処置としてボロ切れを穴に詰めてしのいだりしていたので、きっと前の住人も同じこと考えたのではないかと。まあ、へんなものじゃなくてよかった。よかった。
他にも面白いものがたくさん出てきましたよ!
まずは紙類。
免許書とか給料明細とかチェック(アメリカで銀行振込に使うあれです)とか、結構大事そうなものまで出てきましたよ。書いてある日付けもかなり古いです。
古そうなタバコの空き箱、ポラロイドのビンテージカーの写真が渋いね。
子供用のベスト。結構いい状態で残っています。Super Dad(スーパーお父さん)の文字があるバッジがついている。。。
女性もの。爪磨き、髪飾りや、ボタン。
髪飾り(子供用っぽい)がレトロで可愛い。
なんと未使用のおもちゃの車が出てきましたよ!ケロッグ社のシリアルのおまけだったみたいです。赤い船長さんのくしもお菓子かなんかのおまけみたいです。
LionのL(笑)!紙の着せ替え人形用の服ですね、子供の頃私も遊びましたよ。ええ、懐かしい。
隠し金は無かったけどコインは出てきた。
最後のきわめつけはこれ!
銃弾です。。。何があったかは知りたくは、ない。
いかがですか?どうやってこの子たちが壁の中に入ったのかは、わからないけれど(銃弾が一番想像しやすいなw)この家の歴史が感じられる品々でした。
これらは家が完成した時にどこかにライブラリーとして飾ろうと思っています。