キング牧師とデトロイト
マーティンルーサーキングならば日本人でも英語の授業などで"I have a dream (私には夢がある)"というスピーチを聞いたことがあるかもしれません。
アメリカでは毎年1月の第3月曜日がマーティンルーサーキングの日。
今年は今日、1月20日がMLK Dayでした。祝日というくくりの日なのですがクリスマスなどの他の祝日と違ってお店が閉まったり、会社が休みになったりはしないのがなんだか腑に落ちないところです。アメリカただでさえ祝日少ないのに。休みにしようよ。。。
さて、彼のI have a dreamスピーチは1963年の8月にワシントンDCで演説されたものが有名ですが、実はその2ヶ月前の1963年6月にキング牧師はデトロイトでワシントンのスピーチの前身となるI have a dreamスピーチをしていたのです。ご存知でしたか?
無知な私もお恥ずかしながら今日、デトロイトのローカルラジオでそのことを知りました。もう2年以上デトロイトに住んでいるのにね。
全文を読みたい方は下記のリンクに文字起こししたものがありますよ。
https://kinginstitute.stanford.edu/king-papers/documents/address-freedom-rally-cobo-hall
30分ほどのスピーチだったので長文です。
デトロイトのダウンタウンの湖沿いに立っているTCFセンターにWalk to Freedom(自由のためのマーチ)で練り歩いていた群衆が集まり、その前で演説が行われたそうです。
私もMoPopフェスティバルに行く途中で中に入ったことがありあます。大きなホールのような所です。自由に入れる場所もあるし、湖ぞいの綺麗な所に建っているのでデトロイトに来た際はぜひ行ってみてください。
さて、このTCFセンターですが昨年の夏まではCobo(コボ)センターと呼ばれていました。前のデトロイト市長のコボさんという人からきている名前ですが、この市長さんが人種差別的な政策をしていたことを受け、Coboセンターという名前が昨年廃止になったそうです。
TCFセンターが建てられたのがキング牧師がスピーチを行った3年前の1960年。それから59年後の2019年になってやっと名前が変更になったことになります。
人種差別的な市長の名前がついたホールに集まった沢山のデトロイト市民の前でMLKが私には夢がある!とスピーチをしている光景に思いを馳せながら、デトロイト郊外の白人が住む場所にあるジムからお家まで帰って来た今晩でした。