デトロイトがお家

デトロイト市内の大正3年に建てられた古民家を夫婦でリノベーション中。デトロイト情報も発信していきます!

デトロイトの民家再生プログラムを振り返ってみる その1

空き家になっている家を、オークションで競り落とし、住めるような状態になるまで修繕して始めてお家がもらえる、そうでなければ没収、、、というデトロイトランドバンクプログラムを活用して今の大正3年に建てられたお家を直し始めて早2年8ヶ月。

 

ついにそのプログラムから卒業=お家の権利を獲得しましたーーー!

 

契約では6ヶ月以内になおさなければいけない、そしてそれ以上延長する場合は修繕している証拠を毎月提出すればランドバンクの裁量により延長も認める、という約束だったのでどこまで延長してもらえるのか、かなり不安でした。家が自分のものになる保証もないのに時間とお金をかけなければいけないのもかなり不安でした。

 

本当にこのプログラムを卒業するまで色々なことがあったので、誰の参考になるかは不明ですが、プログラムを卒業するまでを振り返ってみたいと思います。

 

すごい大変だったんだよって愚痴もこめて、ね。もしよかったらきいてやってください。

 

 

 

 

まずそもそも私たちがどうやってこのプログラムの存在を知ったか、お話しましょう。

 

ポートランドからデトロイトに引っ越しをしようと考えていたある日、旦那のお兄さんの彼女さんが、仕事先で、ポートランド出身のデトロイトに最近移住したカップルに出会ったから話してみたら、というお話をいただき、そのカップルに会うことになりました。彼らはすでにデトロイトランドバンクのプログラムを開始していて、色々と教えてくれました。

 

アメリカの「劇的ビフォアアフター」的なテレビ番組を見てはそんなリノベーションに憧れていた私たちですが、ポートランドで家を購入して自分で好きなように直すには、まず家そのものを買う為にローンが必要でしたし、そこからさらにリノベーションに使えるお金を借りなければいけないのですが、リノベ資金用のローンを組むのが私たちには難しかったのです。

 

デトロイトに引っ越してすぐオークションをちょくちょくチェックし始め、今のお家を発見!中を閲覧できるOpen Houseはすでに終了していて、オークションまでに内覧することができず、外観だけ実際に見に行って、内装は写真と、ランドバンクからの家の状態を2年前(!)に調査した資料だけで確認し、オークションに臨まなければなりませんでした。

 

家を無事落札することができ、始めて家の中に入ってみると、調査資料になかった問題がたくさん見つかりました。一番大きな問題は1階の床が沈んでたわんでいたこと。地下にある家全体を支えていた主力の鉄の梁がごっそり盗まれていたのです。その上にあるべき、これまた家の全体の重さを支えていなければいけない壁も前にリノベをしたのであろう人が取り払ってしまっていました。

 

そのほかの壁はまだちゃんとあるのによりによってなぜそこから解体始めたんだおいっ!

 

他にもかなり中途半端な感じで修理をしようと試みた後が見つかりましたが、おそらくその人は自力でやろうとして諦めた?ような感じがしました。

 

家の支えがかなり失われ、1階の床が沈み、家全体がその分沈んでいるやばい状態からリノベーションスタートです。

 

つづく。