古いものを再利用できる環境が好き
古着とか中古家具とか食器とか、古いものを使うのが好きです。
アメリカに来てからは服とか、家具とかできるだけ新品のものを買わないで生活してます。
ポートランドではGoodwillとか古着屋さんによく行ってました。アメリカ製の古い食器や服とか安く買えるから大好き!デトロイトではまだ古着屋行ったことないけど中西部はSalvation Army(Goodwillと同じ寄付型の中古屋さん)が主流らしいです。
あとEstate Saleってものありますね。これもすごくおすすめ!
亡くなってしまった人の持ち物を全部売るセールのことで、その人の家を週末なんかに開放して、家のものを売ってます。聞いた話では売り上げはその人のお葬式などの費用にあてられるらしいです。
その人の趣味によって売っているものは様々で、家の中に半世紀以上眠っていたようなものがいい状態で保存されていたりするし、知らない家の中を覗けるのも楽しいです。
最終日には全て半額になることがほとんどなのでそれを狙うのもおすすめ。
さて、Estate Saleとか古着屋さんはまた今度書くことにして、今回はデトロイトにあるArchitectural Salvage Warehouse(ASW)を紹介しようと思います。
ポートランドにあるRebuilding Centerと同じで、古い家を取り壊した時に出る産業廃棄物の中から使える木材とか、古い窓やドア、装飾などをReclaim (再生利用)する場所です。Rebuilidng Centerは日本のポートランドのガイドブックにも載っていますね。
ASWは主に商業用の家具とか内装を作っていますが、個人向けに色々売ってたりもするらしいです。
ASWの工場の中はこんな感じ。
古い木材の山!です。フォローリングとか梁とか、これらを綺麗にして家具を作っています。
今作っているのは地元のバーで使うカウンターだそうです。
地元から出た、使われなくてゴミとして埋められちゃったかもしれないものがこうして素敵にreclaimされて、地元のお店で使われるって、いいなーと思います。
ちなみにカウンターの上にある箱みたいなのも彼らの作品で、スピーカーになるスマホホルダーなんだって。これも素敵!
ギターのボディーなんかも作っているらしく、地元のお店で売られていました。
新しいものを買って使うのは便利で、時間と労力の節約になるのかもしれないけれど、古いものを一手間かけてきれいにして使う方が、物に愛着が持てるし、面白いものが手に入るので好きです。
今の時代、音楽も、映画やドラマも、服も、簡単に手に入りすぎて、物や情報が右から左へどんどんすり抜けていくだけで、虚しい感じがします。だから音楽ストリーミングじゃなくてレコードで聴いたり、H&Mじゃなくて古着だったり、あえて一手間かけて物を消費したいと思います。
実際のところは、、、難しいけどね。便利すぎて。
ただ単に既存のものを消費するだけでなく、今あるリソースをうまく使う。そんな生活を目指したいです。
デトロイトを題材にしたドラマのプレミアに行ってきた
アメリカにはある地域を題材にしたドラマが結構あります。ポートランドだったらPortlandiaとか、ニューオリンズだったらTremeとか。私もポートランドに引っ越したばかりの頃はPortlandia見て行ったことのある場所が出てくると嬉しくなったものです。
実は、
デトロイトを題材にしたドラマも先日の2/7に放送開始!しました!!
その名もデトロイター。やっぱりデトロイトきてるのか?!
地元のバーでプレミアがあるということなので平日の22:30からだったけど行ってきました!
訪れたのはThe Old Miamiというミッドタウンにあるバーで若者に人気だそう。
中に入ってみると案外人は少なかったです(平日だからかな)。とりあえずビールを飲みながらビリヤード。ポートランドと違って色々な人種の人がいるなーという感じ。ステージとか音響ブースもあって音楽聴く場所としても良さそう。
プレミアということでデトロイターTを着たお姉さんがビール券を配っていました。
コメディーセントラルが払ってくれるらしい。いろんなバーでこういうプロモやってるらしい。金かけてるなー。
ドラマが始まる頃には人も多くなってきました。実は私バーに行く前にオンラインで第一話見ちゃったんです。バーだと聞き取りにくいんじゃないかと思って。
だから内容は知ってたんだけど、途中Temple Barっていう地元のバーで主人公たちが飲んでるシーンでみんな盛り上がったり、見てる人たちの反応が面白かった!
やっぱり知ってる場所が出てくるとテンション上がるよね。Temple Bar気になります。
デトロイターの主人公はマーケティング会社に勤めてる親友二人組で第一話では彼らがクライスラーに営業をかけるっていう話。コメディーです。
やっぱり車から来たか!(クライスラーがスポンサーだから当たり前ですね。)
2013年の破産をネタに自虐的なコメディーだったらどうしよう!って言ってる人もいたけどそうではありませんでしたw。私的には主人公の一人が家を直しながら住んでる設定が一番デトロイトっぽいなーって思いました。
ポートランドって売りがコーヒーとか、クラフトビールとか、ブランチとかで確立してるけどデトロイトは何を売りにして行くのだろうか。ドラマを見る限りではやっぱり「モーターシティー」、車産業、企業の土地って感じしかしなかったな。
とりあえずこのドラマが今後どんなデトロイターを見せてくれるか、期待してます。
Bon Bon Bon - ローカルなショコラティエ
伊勢丹の地下にあるようなオシャレなチョコレート屋さんがデトロイトにもあります。その名もBon Bon Bon。
。Bonはフランス語で「良い」という意味でBon Bonは「お菓子」という意味らしいです。私はあまり甘いもの好きじゃないのですがチョコレート好きな人は試してみるといいかも。私は中身よりパッケージデザインが気に入ったので紹介します。
パッケージはこんな感じ。段ボールでできてて結構オシャレ。
小さな箱に番号が振ってあってその説明をスタンプで押してくれてます。私的には28番のアプリコットとブリーチーズが一番かな。でも期間限定らしくもうすぐバレンタインフレイバーに変わっちゃうそう。パッケージが全部お店で手書きってのがいいな。
初めてのお引越し(ポートランド ー デトロイト)
みなさん、こんにちは。結婚してオレゴン州ポートランドに住み始めてはや2年4ヶ月、ミシガン州デトロイトに引っ越すことになりました、マムアンです。
ポートランドはまだまだ東京では(日本中?)人気なようですね。この前ポートランドのフリーペーパーを手に取ったら表紙が日本語でびっくりしました。東京でなぜポートランドが支持されているのか、という特集が組まれていて東京にあるポートランド地ビールのお店やドーナッツ屋さんなどが紹介されていました。
その記事を読んでて気になったことが一つ、、、ポートランドは生活費が安いからみんな自由にクリエイティブなことができる、というところ。実際住んでいる人たちからしたらちょっと違うなーと思います。ポートランドの人口は235万人に達する勢いで、国内から引っ越してくる人の数は50都市中10位だそう。こんな風なので私が住み始めた2年前から比べても家賃はどんどん上がっていくし、通っていたバーやレストランの値段も上がりました。以前はその通りで、例えばフードカート(屋台みたいなもの)みたいな簡易に始められるビジネスで面白いことしながら生計が立てられたのでしょうけど、ここ数年は必ずしも実際はそうでない気がします。私の友達で物作りを個人でやって生計を立てている人がいますが、彼も引越しを考えていると言っていました。私が贔屓にしているフードカートが集まっていた場所も新しいマンションが建つので場所を移動させられたり、やめてしまったところもありました。その新しいマンションには、私の同僚の話では「サービス業では追いつかない家賃」で貸し出されるそうです。州外からポートランドの安さと魅力に惹きつけられて引っ越してくる技術系などの高給取りさんたちが住むそう。要するにGentrification (下層住宅地の高級化、っていうらしい)がどんどん進んでいるのです。面白いところは早かれ遅かれそういう運命にあるのですけど。需要と供給で成り立っているから多少は避けられないことなんだと思うけど残念です。
そんな感じで私はそんなクリエイティブなお仕事をしているわけではないのですが、ポートランドから引っ越してもいいかなと思った理由は、端的にいうともうポートランドはおもしろくないから。色々な意味で私が住みたかったポートランドの魅力はここ数年で半減してしまった気がします。だから場所変えてみようかなと。
でもなんでデトロイトかって?
私の旦那さんが行きたかったからです。聞いたところによるとなかなか面白いところのようです。財政破綻からまだ街は立ち直る過程で、大変な環境だからこそ、生まれる面白いものがあって、物価や家賃も安いから実験的なことができる、一昔前のポートランドのようなところだと、聞いています。実際はどうだろう。私はまだ行ったことなくてわからないんです。でも面白そうだから、そしてデトロイトに関する最新の情報が日本語で少なかったのでブログに書いてみたいと思います。